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2009.01.04 Sunday author : なぎさ

父と暮らせば

JUGEMテーマ:映画



2004年7月31日 公開作品
2005年6月24 DVDリリース

★★★★★ 星5つです!

おとったん、ありがとありました。



庶民の日常と戦争をライフワークとして描き続けた故・黒木和雄監督の珠玉の作品。

もともとは井上ひさし氏の二人芝居の舞台作品。

なので登場人物は至って少なく、主人公の福吉美津江に宮沢りえ
その父親・竹造に原田芳雄
美津江が勤める図書館に来る青年・木下正には浅野忠信
と、この三人しか出てこない。


広島に原爆が投下された日から3年後・・・
一人生き残った娘を心配した父親が亡霊となって現れる4日間を描いたもの。


これよりも先に鑑賞した同じ黒木監督の遺作となった『紙屋悦子の青春』は、昨年のマイランキングDVD部門で1位とさせていただいた秀作でした。


こちらの作品も、同じく戦争を題材にしながらも『紙屋〜』とはまた少し角度を変えたところから、あの当時の人々の生活と心情がリアルに描かれていて涙を誘います。


原爆で助かり生き延びた女性が、亡くなっていった人たちのことを思い、自分が幸せになることを拒否し続けると言えば『夕凪の街 桜の国』でも同じような罪悪感を持ち生きる主人公が描かれていました。


地獄の原爆からかろうじて命が助かっても、こうした罪悪感を持ちながら生きていた人たちも多かったのですね。



そんな娘を思う父親(原田芳雄)の優しさがユーモアと共に包み込むように表現されていて、これがたまらなく良かった!

そんな父親の気持ちを分かっていながらも、どうしてもぬぐい切れないものを抱え込む娘(宮沢りえ)、これがまた素晴らしかった!

時には笑い、時には親子げんかをしながら広島弁で交わされる会話が心地良い。


時折、原爆の凄まじさをまざまざと見せつけられる。

原爆瓦・・・原爆の高熱と、その直後の熱風で瓦の表面が毛羽立つようになったもの。

飴細工のように曲がったガラス瓶など。


そして何より、美津子の口から語られる父親と友人たちの最期の瞬間。

美津子が奇跡的に助かったのは、まさしく偶然によるものだった。


そんな頑なになった娘の心を解きほぐしたのは他の誰でも無く・・・父親だった。


絶対に戦争を起こしてはならないという黒木監督の魂の叫びが聞こえてくるような痛恨の作品でした。


黒木監督、素晴らしい作品をありがとう。








| 映画 《タ行》 | 14:53 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
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