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2008.12.15 Monday author : なぎさ

紙屋悦子の青春

JUGEMテーマ:映画



2006年8月12日 公開作品
2007年6月22日 DVDリリース

なして俺は生きとるとやろか・・・・・・。



これ、すんごく良かった!!!
ずーっと前から観たいと思いつつ、やぁ〜っとディスカスさんから届いたDVD♪

想像以上に良かったです

時代背景は第二次世界大戦の終焉間近なのですが、空襲シーンや逃げ惑うシーンなどは一切無く、それでいて戦争中の重たい空気感はそこはかとなく感じて取れる作品なのです。


もともとは舞台劇だったのかなぁ、ワンシーンの長回しが多いんですよね。

まず冒頭シーンで、悦子(原田知世)と夫長政(永瀬正敏)が病院の屋上でベンチに座り遠くを見つめてとつとつと語るところから長回しです。


その中でも最も印象的な長回しシーンは、主人公の兄を演じる小林薫とその妻役の本上まなみが卓袱台を囲んでの夕食シーンで演じられるさりげない夫婦のやりとりが秀逸!!!

妹・悦子の見合い相手のことを話すシーンなんですが、鹿児島弁で繰り広げられる夫婦の会話にグーーーーンと引き込まれてしまいました!



小林さんは良い役者だと認めていましたが、ここでは本上まなみの頑張りに目を見張りましたよ!

明石(松岡俊介)ではなく、永与(永瀬正敏)という人と悦子が見合いをすることをなぜ聞き入れてきたのか、夫を責める妻のふさがすんごく良い!

また、そんな妻の"攻撃"を避けようとする夫・安忠の飄々とした態度や口調も実に面白い!

もぉこのシーンだけでもこの作品は絶品だと言えましょう☆

他にも長回しシーンはありますが、どのシーンもBGMすらなく、全て俳優の表情からその場の雰囲気を感じ取れる作品です。



お見合いに訪れた紙屋家での明石と永与のシーン

悦子と永与の二人だけのギクシャクしたお見合いのシーン

出撃命令が出た明石がお別れを言いに来たシーン

どれを取っても丁寧に描かれており、小手先の泣かせ場面などなく、とても品の良い描き方に惚れ惚れしました。

まるで古き良き時代の邦画を観ているようでした。

監督は残念なことに今作が遺作となった黒木和雄さん

まだ未見の『父と暮らせば』も早く観たくなりました!



戦争の真っ只中、嫁入り前の女性がこの当時、どのように耐え忍んだのかがひしひしと伝わってくる。
原田知世は淡々とその悲しみを演じていて好感が持てました。


赤飯とらっきょうを食べておけば爆弾に当たらない、などという根拠の無い庶民の"おまじない"の話とか・・・

お茶が美味しいとしみじみ味わうところや・・・

限られた食材の中でおはぎを作るというところ・・・

お弁当箱にそのおはぎを入れた悦子に永与が言うセリフ・・・
「弁当箱、四角かですね!」などの笑いも散りばめられていて。

全てがさりげなく、しかしながらアクセントが効いていて、邦画の素晴らしさをしみじみ味わえた作品でした。

オススメします! 
| 映画 《カ行》  | 08:11 | comments(2) | trackbacks(3) | pookmark |
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COMMENT
なぎささん、はじめまして。ハミングバードと申します。
最近こちらのサイトを知ってちょくちょくお邪魔させていただいています。
とても楽しく、ご覧になっている数がとても多くて感心することしきりです。
「紙屋悦子の青春」は僕もちょっと前に観て心に残った作品です。
登場人物が皆心根が美しいというか清清しくて、それがまたこの時代の哀しさをいっそう引き出していますね。
この人たちの美しさは皆明日をも知れぬ命でそれにじっと耐えているから感じるのでしょうか?
この映画を観てちょっと小津安二郎の映画の雰囲気に似ているなと思いました。
小津作品は時代的に古いので会話などではどうしても違和感があったりするのですがこの作品は映像だけでなく会話も品があってよかったです。
最近日本人の所作の美しさを感じる作品が多くなったと感じています。
例えば「武士の一分」、「おくりびと」などです。(もちろんなぎささんの感想も読ませていただきました。)
この作品もそんな雰囲気を感じました。

昨日かみさんんと「ベンジャミン・バトン」を観てきました。
(ちなみにハンドルネームはこちらから頂きました。)
久しぶりに良質なアメリカ映画を観た感じがして大満足でした。

| ハミングバード | 2009/02/15 10:55 AM |
>ハミングバードさんへ
はじめまして!
そして、とっても嬉しいお言葉を頂戴して感謝ですm(_ _)m
拙いブログですが開設して4年目になります。
映画好きというだけで続けているブログですが、ハミングバードさんのように立ち寄ってくださる方がいてくださって、そして温かいコメントを頂くと、映画ブロガーとして原動力になります!
本当にありがとうございます☆

この作品は心温まるとっても素晴らしい秀作ですよね。

>小津安二郎の映画の雰囲気に似ているなと思いました。

同感です!
古き良き邦画の空気感が伝わってきます。
今日UPした『歩いても歩いても』も小津監督を思い出させるような作品でしたよ。
もしまだ未見でいらしたらお薦めいたします。

>最近日本人の所作の美しさを感じる作品が多くなったと感じています。

これも同じく共感します!
本来、日本人が持っているさりげない仕草や動作が改めてこんなにも美しいものだったと実感させられる作品がありますよね。
それは時代劇で多く見られますが、『おくりびと』などは現代劇でありながら、納棺師という"職人芸"とも言うべき所作の美しさに魅了された作品でしたね。
拙記事をお読み頂き嬉しいです!

そうですか、ハミングバードさんは『ベンジャミン・バトン』からなんですね!

>久しぶりに良質なアメリカ映画を観た感じがして大満足でした。

尺の長い作品でしたが、仰るとおり久々に素晴らしいアメリカ映画でしたね。
奥様とご鑑賞されたのですね!
夫婦のあり方も考えさせられるお話しでしたよね。

長く運営している割には文章が上達せず稚拙な表現しかできない私ですが、これからもお気軽にお立ち寄りくださいね。
そしてまたご覧になられた作品のご感想をお聞かせください。

| なぎさ | 2009/02/15 5:09 PM |
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あらすじ敗戦を間近に控えた鹿児島の田舎町。海軍航空隊に所属する二人の若者は美しく純朴な娘へ恋をし、娘も又初めてのときめきに胸を焦がす。しかし、燃え尽きつつある戦争の業火は特攻隊に志願した若い命を呑み込み生き残った者の心にも、生涯消えない傷跡を刻む・・
| 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ | 2008/12/15 7:43 PM |
... 監督 : 木村威夫 /出演: 長門裕之 、 有馬稲子 、井上芳雄、 宮沢...
| 永瀬正敏の秘密 | 2008/12/16 12:17 AM |
製作年度 2006年 上映時間 111分 原作 松田正隆 監督 黒木和雄 音楽 松村禎三 出演 原田知世/永瀬正敏/松岡俊介/本上まなみ/小林薫 『美しい夏キリシマ』『父と暮らせば』などで知られる黒木和雄監督の遺作となる人間ドラマ。 現代演劇の旗手・松田正隆の同名戯曲を
| to Heart | 2009/01/06 4:26 PM |