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2008.12.03 Wednesday author : なぎさ

夕凪の街 桜の国

JUGEMテーマ:映画



2007年7月28日 公開作品
2008年3月27日 DVDリリ−ス

核爆弾の恐ろしさは孫末代までも



現在、日本の人口のうち70%くらいは戦争体験の無い人なんじゃないでしょうか。

戦時中に生きていたという人でも、当時まだ幼かった人は記憶がないでしょうし。

そうするとはっきり記憶が残っている世代と言えば、私の母が72歳なのですがこのくらいの方が最後かなと。

終戦時点で母は小学校3年生くらい。
戦時中の話は私が幼い頃からよく聞かされてきました。
防空壕での恐怖、空襲の地獄、食糧難の惨めさ・・・。

まるで私自身が体験してきたかのごとく、繰り返し聞かされた戦争の話し。

だから私は思うんです・・・

戦争体験者の方々には、ぜひこれからも語り続けて欲しいと。

それが反戦に繋がる!
戦争を知らない者に少しでも戦争の恐ろしさを植えつけられると!



この映画に出てくる人たちは戦争体験者の中でも最も地獄を見てきた人たちです。

悪魔の産物、核爆弾を落とされた広島に住む平野皆美(麻生久美子)

昭和33年、戦後13年も経って原爆の後遺症が発症・・・。

核の威力は、投下直後に一命を取りとめた人にも、静かに、しかし確実に体を蝕み命を奪う。

それをこの作品を観て嫌と言うほど感じました。

皆美が言うセリフに
「原爆は落ちたのではなく、落とされたんだ」と。

年頃になった皆美にも密かに想いを寄せる人がいた。
同僚の打越さん(吉沢悠)

皆美の幸せになりたいという願望も、原爆によりわずか10歳で亡くなった妹・翠の最期の姿に打ち消される。

自分が生きていていいのだろうか?
自分が幸せになってもいいのだろうか?


幸いにして助かった者にもつきまとう苦しみ。



麻生久美子が淡々と演じる皆美という清楚な女性を通して、戦争の、そして核の恐ろしさを訴えかけてくる!

そして彼女を守ろうとする打越さんの姿にも打たれました。

打越さんが皆美にささやいた「生きとってくれて、ありがとう」

妹・翠が最期に言った「長生きしぃね」・・・この言葉を残し皆美も旅立った。

「自分が死んだことを原爆を落とした人が見たら「やったぁ!」と思うのだろうか?」というセリフには唸った・・・。

そこには彼女の慟哭を押し殺した戦争への嘆きが聞こえてきそうだったから。


  ・・・・・*・・・・・*・・・・・*・・・・・*・・・・・*

時は流れて平成19年へと物語りは移り変わる・・・

皆美の弟・旭(堺正章)は当時、疎開していて原爆を受けずにすんだ。

ある日、旭がどこかへ出かけた・・・後を追う娘の七波(田中麗奈)

深夜の高速バスに乗って父の向かった先は広島だった。



最初の登場人物から時を経ているので、旭(伊崎充則→堺正章)をはじめ、母のフジミ(藤村志保)や打越(吉沢悠→田山涼成)、京花(粟田麗)など演者のスライドが観てる側にもすぐ分かるようになってました。

吉沢悠から田山涼成はちょっと引きましたが。


こちらのパートでも語られているのは核爆弾の恐ろしさでした。

七波の祖母・フジミも母親の京花も被爆者

七波は健康そうだが、弟の凪夫(金井勇太)には喘息の持病がある。

被爆と凪夫の喘息との関連は不明ながらも、凪夫を好きな東子(中越典子)の両親からは付き合うことを拒絶される。


戦後60年以上も経った現代でもまだこうした差別や偏見を受けなければならない被爆者の家族という点においても驚きました。


原作はこうの史代の原爆を描いた漫画だそうです。

監督・脚本は"ささべっち"こと佐々部清

私ねぇ好きなんですよこの監督の作品。


世代を通して一つの髪留めが手渡されていくのも良かったです!

先日観た『私は貝になりたい』から反戦を描いた作品が続きましたが、やはり戦争を描いた作品というものは風化させないためにもこれからも絶対に必要だと私は思っています。










| 映画 《ヤ・ラ・ワ行》 | 08:24 | comments(4) | trackbacks(5) | pookmark |
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| - | 08:24 | - | - | pookmark |
COMMENT
こんにちは〜

これは日本人は勿論、戦争をしている国の人にも、沢山の人に見てもらいたい映画ですよね。

私も去年映画で見たのですが、やっぱりDVDを購入しようと思っています。
今思い出しても泣けてくる・・

なぎささんが挙げている言葉私も全て印象的です。
| hito | 2008/12/03 3:15 PM |
>hitoさんへ
hitoさん こんにちは〜♪

>沢山の人に見てもらいたい映画ですよね。

ですよね!
唯一の被爆国として日本はこれからもこの悲劇を語りつくす義務と責任があると思うんですよね。
そうすることがたくさんの犠牲になられた方々への供養になると。
日本に住んでいながらも私なんかまだまだ知らない部分が多いと思います。

ご賛同頂いて嬉しいです!
この作品の至る所に散りばめられた悲哀のこもったセリフは胸に残りましたね。
| なぎさ | 2008/12/04 8:51 AM |
おひさしぶりです。

被爆二世である私にとって、特別な作品です。原作を先に読んだんですが、映画化されると知ったときは「やったぁ!」とガッツポーズでした(笑)。

核兵器の恐ろしさは、それが投下された時点だけではなく、その後何十年も、子や孫まで体を蝕み、差別や偏見によって心まで傷つけることなんですよね。
(私自身は差別や偏見は受けませんでしたが。)
そして戦争というものが、ありきたりの、ささやかな幸せや希望さえも踏みにじるものだということをあらためて感じさせられました。
こうしたメッセージを、あえて悲惨な場面を使わずに描いてくれた監督に感謝、です。

七海が皆実の髪留めを受け取ったように、私たちも、あの業火の中で亡くなった人たち、生き延びてもさらに苦難を負い続けた人たちの思いを受けとめて、次の世代に伝えていかなくては、と思います。

ちなみに、皆実、旭、フジミ(富士見)は広島市にある町の名前です。この辺は原作者のこうの史代さんの遊び心(こだわり?)なんでしょうかね。
| おおねこ | 2008/12/05 10:10 PM |
>おおねこさんへ
おおねこさん こんにちは♪

>被爆二世である私にとって、特別な作品です。

そうでしたか。
でしたら私などよりもっと特別な思いがあるでしょうね。

>こうしたメッセージを、あえて悲惨な場面を使わずに描いてくれた監督に感謝、です。

ほんとそうですよね!
この監督さんの描き方は好きです。
私のように被爆された方々の本当のお気持ちを今まで分かっていなかった者にも、この作品を通して少しでも知ることができたと思いました。

>次の世代に伝えていかなくては、と思います。

そうですよね、それはとっても大切なことだと思います。

>皆実、旭、フジミ(富士見)は広島市にある町の名前です。

なるほどぉ〜そうでしたか!
いやぁ〜それは知らなかったです、ありがとうございました。

| なぎさ | 2008/12/06 4:36 PM |
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ピカあるいはピカドン、その新型爆弾の毒にやられて苦しむ人が、いかに多かったことか、その威力は遠く岡山にあってさえ窓ガラスを震わせたという・・・ 昭和33年広島、平野皆実(麻生久美子)は父と妹を原爆で亡くし、弟の旭は叔母の養子となって遠く水戸に
| 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜 | 2008/12/03 12:10 PM |
監督:佐々部清 出演:麻生久美子、吉沢悠、田中麗奈、中越典子、藤村志保、堺正章 『広島のある 日本のある この世界を 愛するすべての人に』 広島の原爆の映画・・ということだけしか知らずに見に行ったのですが・・ 戦争がテーマというわけではありません
| 日々のつぶやき | 2008/12/03 3:12 PM |
製作年度 2007年 上映時間 118分 監督 佐々部清 出演 田中麗奈/麻生久美子/藤村志保/堺正章/吉沢悠/中越典子 昭和33年広島、皆実(麻生久美子)は同僚の打越(吉沢悠)から求愛されるが、彼女は被爆した心の傷と、自分が生き残った罪悪感に苦しんでいた。やがて
| to Heart | 2008/12/07 8:05 PM |
 観終った後、試写室のイスからなかなか立ち上げれませんでした。「夕凪の街 桜の国」(アートポート)。“原爆”をテーマにした映画ですが、優しくて温かい映画です。でも、心に“ズシン”と響きます。  《夕凪の街》  昭和33年、広島。13年前に被爆した
| シネマ親父の“日々是妄言” | 2009/01/21 12:27 AM |
生きとってくれて ありがとう
| Addict allcinema 映画レビュー | 2009/08/12 3:39 PM |