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2008.04.10 Thursday author : なぎさ

隣人13号

JUGEMテーマ:映画



2005年4月2日 公開作品
2005年11月24日 DVDリリース


「すいませぇ〜ん隣の12号ですけど・・・回覧板ですぅ」


っは!コレは凄い
内容からして"面白い"と言うには少々語弊があるかもしれませんが。

いやぁ〜実にチカラのある映像を見せられました!

小栗旬が出てるということだけでDVDを予約したんですけどね。

この小栗旬は今まで観たことの無いイメージでした。
良いわぁ〜♪ 
この小栗旬は最高です!!!

私はこういう役をもっと彼にして欲しいと思ってるんです!
いつまでも"王子サマ"なんてやってないで!
どんどんこういう"難しい役"に挑戦していって欲しい!!!


なんでもこの映画の原作は"伝説のコミック"と言われる井上三太の同名コミック。
9歳までパリで育ったという彼は、『鉄コン筋クリート』の原作者・松本大洋とは従兄弟なのだそうです。

いつものように私は原作を未読ですが、これは面白そうです!

この原作の映画化の話しは多くあったようですが、彼が選んだ監督はこれまで映画を撮ったことの無いミュージック・クリップを多く手がける井上靖雄だったというわけです。

これが映画初監督とは思えないこの監督のセンスの良さに脱帽です!

いじめと解離性同一性障害、つまり二重人格を題材にしたサイコ・スリラー。

ここで二人一役のダブル主演をしたのが小栗旬中村獅童


小学校時代にいじめを受けた青年・村崎十三(小栗旬)が主人公。



ところがこの十三には、もう一つの凶暴な人格が"同居"しており・・・それが13号(中村獅童)。

冒頭シーンでまず、この二つの人格が同一人物であることを表す精神世界が描かれています。
全裸で座り込み、顔に傷を負った青年の苦渋に満ちた表情・・・これ、小栗旬には見えませんでした!すごい!

突然、もう一人の人物が現れて、この全裸の青年に暴力を振るい出す。

何が起こるんだろうと、ここでものすごい興味を引き付けられます。


と次に、小学校の理科室へと映像が変わり・・・
羽交い絞めされた少年が、いじめっ子から顔に硫酸をかけられるという衝撃的な展開へと繋がっていきます。


心身共に深い傷を負った十三少年が、成長しても決して消えることの無かったもの

それは・・・・赤井への復讐


気が弱く内向的な十三に対して、闘争心をむき出しにして振舞う13号。

一人の人間が演じ分けるというのではなく、人格が変わる時点で演じ手が変わるというデフォルメされた展開ではありますが、これはこれで良いと思いました。

なんと言っても中村獅童の突き抜けたような成り切り13号があっぱれです!


ほんとにイッチャッテます、この獅童!


主演の二人もさすがですが、脇を固める俳優陣もお見事でしたねぇ。


まず、問題のいじめっ子・赤井トールを演じた新井浩文は、そのまんまヤンキーです。
彼ね、ヤンキー役でよく見かけますね。

この赤井という男・・・小学生の時から精神的な成長が全くない!
大人になって子供までいるのに、相変わらず人をいじめて楽しんでるという器のちっさい人間です。
こいう人間が親になって子育てしても、またその子もいじめる側になるのだろうなと思いますねぇ。

それから驚いたことに、あんなにいじめた相手の村崎十三のことを全く覚えていないんですねぇ〜コイツ。


その妻を演じたPAFFYの吉村由美に至っては、こういう感じの"元レディース"っているなと納得できるほどドンピシャでした。


そしてなんと!この作品にあの三池崇史監督が友情出演しているのです!
十三の住む隣の部屋の奇妙なオヤジ・金田という男の役で。


アニメーターを目指す青年・関、彼もやはり赤井からいじめられている、この役には石井智也

関は十三の"秘密"を聞きき悩みながらも十三のチカラになろうとするのだが・・・。

ここで十三は関を殺害してしまうのですが、関を殺す意味があったのかなと思ったんです。
映画では描かれていませんでしたが、原作では十三が順調に進めていた復讐計画を関によって次第に狂わされたようです。

十三のことを心配してくれた関をも襲うという13号の冷酷さに身震いしました。


もう一つ疑問に思ったのは・・・
十三の顔には硫酸をかけられ傷跡があるはずですが、13号にあっても十三にはありません。
これって、接してる人たちにはどのように見えているのかなと。


関が十三の家を訪ねて来た時に、幼少の頃のいじめの話を十三がするシーンにおいてのみアニメーションへと移行します。
(このアニメーション担当は井上卓・・・なんだかこの作品のスタッフは"井上"姓が多い)
そのアニメーションで、「ボクの本当の顔を見てくれる?」と言って十三が覆面をとると下からは醜い顔が現れます。

原作では十三はビニール製の仮面を被っていたらしいので、傷跡の無い十三の顔面は覆面だったと解釈すべきなのかなぁとも・・・。


実はこの作品のラストは、観た者の解釈に委ねられた終わり方になっています。

我が子に危害を加えられ逆上した赤井がライフルを持ち13号を追い詰めるのですが・・・。
逆にライフルを奪われた赤井が13号に追い詰められ、ここで二人の立場は逆転します。

この時のワンシーンの長回しが緊張感を煽ります!
この監督さんはワンシーンをけっこう長く撮る方です。
それによって生じる"奇妙な間"みたいなのが、やけにリアルだったりするんです。

十三にとって積年の恨みだったはずが、赤井の謝罪を聞いた途端に異様な行動となって現れます。

その後の回想シーンからは・・・・
やられてばかりの十三少年(小笠原隼)が赤井少年(田中匡志)を見下ろす構図となっており、ここでも立場は逆転・・・。


その後、外に出た十三少年は記念撮影が行われており列に並ぶ。
そして間もなく赤井少年も出てきて彼も列に加わる。

次のシーンでは、中学生の制服を着た二人の少年たちが仲良く歩いている。

すると通りかかった文化住宅が取り壊されるところで、13号室の窓から13号がピースサインを十三少年に示す・・・・というところでこの作品は終わっています。


いろんな解釈ができるのでしょうが
花瓶で赤井を殴った時点ではまだ十三は硫酸をかけれていない様子だったし
もしかすると、この復讐劇は全て十三の想像の話しで
気弱な十三が、ある日勇気を振り絞っていじめっ子の赤井に立ち向かった時
十三の未来と人生は軌道修正されたのではないかと。

13号は、十三の中にいた悪魔だったのかも。
壊される文化住宅の部屋からピースサインを示す13号の意味は、十三への祝福だったのだろうか。

あぁぁ〜いろいろと考えさせられる作品でした。

かなり気に入りました!















| 映画 《ヤ・ラ・ワ行》 | 08:48 | comments(6) | trackbacks(4) | pookmark |
2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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| - | 08:48 | - | - | pookmark |
COMMENT
こんばんは。
「隣人13号」よかったんですね。
なんか凄いグロいって聞いたことがあったので、まだ見てないんです。
なぎささんのレビュー読んだらぜひとも見なくてはと思いましたよ♪

私も少しづつ小栗過去作品への旅をしてます。少年の揺れ動く感じの表現がとても上手いと思うのですが、今後はどんな大人の役をやってくれるのか楽しみです。
「今年後半は映画ばかり」という中身が気になりますね。
個人的にはテレビですが救命病棟の続きを見てみたいです。
橋田賞新人賞というものを受賞したとのことですけど、まさか鬼渡とか出ちゃうわけじゃないですよね??
| きなこ | 2008/04/10 11:49 PM |
>きなこさんへ
きなこさん、こんにちは〜♪
これ、良いですよぉ〜(^ー^*)b
確かに少々グロいところもありますが、私もグロいのは苦手なんですけれど、この監督さんの描き方なら気にならなかったです。
冒頭の旬クンの顔は必見ですぅ。
それから何度か素っ裸のシーンがあります!
スレンダーな彼の体を拝めますよ♪

そうですねぇ、今後は"大人"の役を果敢に挑戦して欲しいものですね。
彼ならできると思いますし。

>橋田賞新人賞というものを受賞したとのことですけど、まさか鬼渡とか出ちゃうわけじゃないですよね??
うぅえぇ〜!!!
ほんとですかぁ。
『渡鬼』も以前はハマって観てましたけど、前回からはスルーしてます。
もぉいいかなぁ〜と言う感じですよね。
橋田作品に出るんでしょうかね?
この人の作品て、登場人物がなんだかみんな同じ"色"になっちゃってますよね。
橋田ファミリーにだけは入って欲しくないものですね。(笑)
| なぎさ | 2008/04/11 9:07 AM |
いやぁぁぁとにかくすさまじい映画でした。
小栗君好きだし楽しめるかと思ったら予想以上にぐろかった〜〜〜
でも役者の演技は抜群だし、すごいすごい!!って引き込まれるんですよね。
内に秘めた狂気がここまでいってしまうとは・・・

ラストは本当に意味がわかりませんでした。
それまで見せられていたシーンはいったいなんだったんだろう?って思いました。
でもなぎささんが詳しく書いてくれたおかげで
わからないのはわからないなりにすっきりできました。
| ジュン | 2008/04/11 3:38 PM |
>ジュンさんへ
こんにちは〜ジュンさん♪

凄かったですよねぇ〜この作品!
内容もですが、俳優陣が役柄に合っていて・・・なぁ〜んて言うと獅童サンの性格を疑ってしまうほど、あれは演技とは言え怖かったですね(笑)

>それまで見せられていたシーンはいったいなんだったんだろう?
私もそれは思いました!
"夢オチ"的な感じもしなくないですが、あの終わり方ジュンさんはどんなふうに解釈されましたかぁ。
この監督サン、これ以外には作品ないんでしょうかねぇ。
あれば是非、観てみたいです!

ちなみに六本木のTOHOシネマズでは、今日から"小栗旬映画祭り"みたいですね!
この作品も上映されるのかなぁ。
関西の人間には羨ましい限りですぅ(ノ〜`*)
| なぎさ | 2008/04/12 9:21 AM |
なぎささ〜ん、こんばんは!これ、ぜんぜん知りませんでした。すっごい面白そう!レンタルショップがあれば、すぐにでも借りたいぐらい興味シンシンです。あ〜、地上放送してくれないかな・・・

わたしもね、おっしゃるように、旬くん、イケメン王子風の役よりも、クセのある役のほうが光ると思います。今は人気絶頂だから、万人向けドラマや映画が主かもしれないけれど、落ち着いたら、個性的な役をやってほしいですね!
| jojo | 2008/04/12 6:50 PM |
>jojoさんへ
こちらへもありがとうjojoさん♪

ご存知なかったですかぁ。
コレ、ちょっとグロいですけど旬クンが良いですよぉ〜♪
全裸シーンも何度か出てきますし・・・ってすっかりオバサン目線です(爆)
jojoさんはレンタルショップ派ですか?
私はこのブログの開設と同時期くらいから、メール便でDVD借りてます。
ショップへも行ってましたが、借りるのはいいけど返すのが面倒で、もぉ2年近く行ってないです。
その点、メール便は返却が郵便ポストですし、返却日の制限もないですから。
その分、少々レンタル料がお高いかもしれないですが。
今作もメール便で予約していて届きました♪

>クセのある役のほうが光ると思います。
ですよね!
演技派なんだから、こういう役をもっと重ねて欲しいですよねぇ。

>今は人気絶頂だから、万人向けドラマや映画が主かもしれないけれど
うんうん、でしょうね。
大人の事情もあって、自分の思い通りのお仕事が出来ないのかもしれないですね。
この作品は今から3年前だから、今みたいにそんなに注目されてない頃だったんでしょうね。
この頃のほうが自分に納得できるお仕事選べてたのかも・・・そんな気がします。
| なぎさ | 2008/04/13 10:37 AM |
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