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2007.08.19 Sunday author : なぎさ

長い散歩



2006年公開作品

こういう、何ていうんでしょ
派手じゃないけど琴線に触れてくる、しみじみした邦画って良いなぁとつくづく感じている今日この頃です。

また心に残る作品と出逢えました!!!


俳優としては余り好きじゃない奥田瑛二の監督三作目の作品。

この人、映画監督としてはなかなか良いんじゃないだろうか。

自分で企画・原案を作り上げたという本作。


画面にセリフ無しで映ってても「画になる」日本人俳優って数少ないと思いますが、
この人はその一人だと確信できる

緒形拳

彼を念頭において企画したという本作。


初老の安田松太郎(緒形拳)と、隣に住む5歳の少女サチ(杉浦花菜)との交流を軸に、
余裕の無い現代人が行き詰まり、忘れてしまったものを探す旅・・・。


このサチって子がねぇ、とにかく痛々しくて観てられないんです!

この子、親から虐待されてます。

いつも裸足、同じ服装、指しゃぶりのクセが取れない・・・
背中にはいつも羽根が・・・
親からの虐待を受けるとパニックで奇声を上げ続ける・・・
食事はいつもメロンパンとコーヒー牛乳・・・
自分だけの隠れ場があって
いつも空を見ては自分もどこかへ飛んで行きたいと思ってる・・・


これは、もう、子供を持つ親としては涙なくして観られない。

またねぇ、この虐待が非常にリアルなんです。
母親役に高岡早紀なんですけども、この子にかなり荒っぽい扱いをするんですよ。

もちろんお芝居なのは分かってても、思わず高岡早紀が鬼に見えて「なんちゅう母親や!」と口をついて出てしまうんです!

奥田監督はこういった過激なシーンを撮る時に、自分が夢中になり過ぎると悪魔主義的に反映されて、映像がネガティブになってしまうと。

ですから、こういうシーンの撮影前には、スタッフにも「心を優しくして撮りましょう」という言葉をかけたらしいんです。

そんな風に客観的に撮ったにも関わらず、実際にはかなり酷いと観てる者に思わせたんですから、奥田監督の演出勝ちですね。

それに児童虐待について、かなりのリサーチもしたようです。


このサチはね、温かい食べ物を口にしたことがないので、熱々のハンバーグを見ても、自分が受けた虐待を思い出して「痛い!」って言うんですよね。
「熱い」は分からないけど「痛い」は知ってる。
これは見につまされました。


で、この虐待受ける役の子、杉浦花菜ちゃんが、オーディションでの大抜擢らしいんですけども、
「演技してない」というか・・・スレてないというか、素人っぽさの残る演技をする子でしてね。

だから余計にリアルなんです!


この子が虐待を受ける度に、隣に住む安田役の尾形拳に「なんとかしたりぃ〜な、おっちゃん!」と心の中で救いを求めてしまうんですよねぇ。


しかし、この安田という男にも自責の念があって・・・
辛い過去を引きずってこのアパートに越してきたわけです。

校長まで務めた人でしたが、家庭を顧みず、妻(木内みどり)はアルコール依存症で亡くなり、一人娘(原田貴和子)とも疎遠になる。

その償いもあってでしょうか、安田はとうとうサチを連れて旅に出ます。

「青い空、見に行こうな。」

老人と女の子は、傍目から見れば「おじいちゃんと孫」

虐待を受け続けてきたサチは、安田になかなか心を開こうとしません。

でも、愛情を持って接する安田に、いつしかサチも懐いていくんです。

そして、この二人の旅に、もう一人加わることになった青年ワタル(松田翔太)の存在。


血のつながりの無いこの三人が、不思議にもほのぼのとした関係に映るんですよねぇ。

ここがこの作品の持つテーマでしょうかねぇ〜。

それぞれは悩みや苦しみを持ちながらも、人に愛されたい、また人を愛したいと願って生きてるんですよね。
なんかね、観てて自分もその中に入れて欲しくなるっていうか・・・。


で、安田のした行為ですけども
やはりこれ「誘拐」なんですよね。
あんなひどいことをする親から救ったにも関わらず・・・
安田は刑事たち(奥田瑛二)に追われる犯罪者となります。


またこれ、出てくるキャストがとっても良かった!!!
主演の尾形拳さんは言うまでも無くですが、目を惹いたのがアパートの管理人役の山田昌さん♪
この方、名古屋弁で演技される女優さんですよね。
舞台が愛知県ってことで、今作でもなめらかな方言が生きてましたねぇ〜。


エンディングで、UAの歌う「傘がない」が流て、刑に服した安田が歩いていく後ろ姿が延々と映し出されます。


結局、あのサチという子は、母親の元へ帰ったのか。。。
彼女のその後が気になりました。
あの子は、あの母親と暮らして幸せになれるんだろうか。
安田のしたことは、そんなに罪深いことだったのだろうか。

良いですねぇ、この作品。
機会があればぜひご覧になってみてください。





| 映画 《ナ行》 | 11:47 | comments(8) | trackbacks(8) | pookmark |
2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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| - | 11:47 | - | - | pookmark |
COMMENT
TBありがとうございます。

これは本当に涙なくてし観ることが出来ないですよね。
心を寄せ合った二人が離れなくてはならず、これからサチはどうなるのだろうと思うと切なくて切なくて・・
ベタでもいいので、ラストは思いっきりハッピーエンドが良かったです。

UAの曲が切なくて、ピッタリでしたね。
| hito | 2007/08/20 9:21 AM |
>hitoさんへ
こちらこそ、コメ&TBありがとうございました!

>これは本当に涙なくてし観ることが出来ないですよね。
そうなんですよねぇ。
観る前にあらすじを見たら、虐待とあったので迷ったんですが、きっと良い作品だろうと思い鑑賞しました。
サチが不憫で、可哀そうで・・・。
安田のした行為は違法かもしれないけれど、サチは彼といた時間、きっと幸せだったと思うんですよね。
サチの母親が子供がいなくなって、ボロボロになった様子があったので、サチが帰ってからは心を入れ替えてくれたと信じたいですよね。

>ベタでもいいので、ラストは思いっきりハッピーエンドが良かったです。
私もそれを願いました〜(涙)

「傘がない」、陽水が歌うのとは少しちがって、彼女の声がなんともせつなくて良かったですね!

| なぎさ | 2007/08/21 8:44 AM |
いやー見たい
・・・けど
やっぱり子を持つ親の目線で見ちゃうだろうから・・見れない気がする^^;

久々に覗いてみましたらまた映画ココロをくすぐるレビューが☆うふ

にしても奥田瑛二、実はかなりニガテだったりもします(ーー;)
| ヨッシー | 2007/08/21 3:51 PM |
なぎささん、こんにちは♪
コレ、いい作品でしたよね!
奥田監督、監督としてどんどん研ぎ澄まされてきている気がします。
この秋公開という4作目も楽しみ(^^)
エンディング曲、前に陽水との対談でUAが
この曲の歌詞がいかに凄いかを語っていて、
私は2人とも好きなのですごく印象に残っていました。
さすがの選曲ですよね♪
| sum-va | 2007/08/21 9:34 PM |
>ヨッシーさんへ
関西は毎日暑いですねぇ〜。
うたちゃんはお元気ですか?

これねぇ、子を持つ親としては辛い内容なんですけど、虐待シーンはそんなに長く描かれてないので何とか耐えられると思いますよ。

覗いてくださってありがとうございます〜♪
最近、邦画に目覚めております。

>にしても奥田瑛二、実はかなりニガテだったりもします(ーー;)
そそ、私も。。。
な〜んというか、芝居が「ねちっこい」というか、存在が「スケベ」というか・・・自分の監督作品にも出てますが、本作は色気無しの役柄なのでまだ観れましたねぇ。



| なぎさ | 2007/08/22 2:14 PM |
>sum−vaさんへ
こんにちは〜!
ホント、良い作品に巡り会えました!

>この秋公開という4作目も楽しみ(^^)
そうなんですか?!
彼の監督デビュー作『少女』って、予告で観たらかなりエロい感じを受けましたが・・・興味を持ちました。
『るにん』も公開した時から観たいなと思ってました。
今後、予定に入れておきたいです。
4作目も気になります。
sum−vaさん、鑑賞されたら感想をお聞かせください。

>エンディング曲
そうなんですよねぇ。
この曲をエンドに持ってくるセンスがたまらないですね!
奥が深い曲なんですねぇ。
またUAの声が合ってました!
| なぎさ | 2007/08/22 2:22 PM |
こんにちは♪
子供が出てくる映画って絶対に子供に持っていかれてしまいますね。
この作品でも子役の垢がついていない杉浦花菜ちゃんが素晴らしかったです。
エンディングのUAの声がなんともいえず良かったです。
陽水の声だったらきっとこれだけ雰囲気は出ませんでしたね〜。
| ミチ | 2007/08/23 9:35 AM |
>ミチさんへ
こんにちは〜♪

>子供が出てくる映画って絶対に子供に持っていかれてしまいますね。
子供と動物には、どんな名優も敵わないと言いますよね。

>子役の垢がついていない杉浦花菜ちゃんが素晴らしかったです。
ほんとこの子そんな感じでしたよねぇ〜。
上手いヘタじゃなく、普通の子供って感じがさらにリアル感が出てましたよね!

UAのハスキーな声がなんとも言えずこの作品とマッチしてました!
そうそう、陽水だったらまた雰囲気が変わってましたね。

| なぎさ | 2007/08/24 8:49 AM |
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