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2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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2007.07.08 Sunday author : なぎさ

明日の記憶



昨年、公開されてましたよね。

「若年性アルツハイマー病」を題材にした作品と言えば・・・
やっぱり韓国映画の『私の頭の中の消しゴム』をどうしても思い浮かべてしまいますよね。

「あれの日本版ってとこちゃうのん」程度に考えていたんですけど
こちらのほうが遥かにヒューマンドラマになってましたねぇ。

まず、主人公の佐伯という男性が49歳の働き盛りで、この病を発病するわけですよ。

娘はすでに婚約者がいて身重なんですが

彼自身はやり手営業マンとして働き、家庭を顧みることもなく仕事一筋人間やったわけです。


そんな人がいきなりこの病気に・・・

会議の日時を忘れる。
道に迷って遅刻し、先方のクライアントから信頼をなくす。
人の名前も覚えられない。

そう、「老人性のアルツハイマー」とは違って、この年代の人が発病すると社会的にも通用しなくなるんですね。

これはもう生きながら死んでいるのと同じことを意味します。

普通の人でも、ちょいちょいありますよねぇ。
人の名前が出てこない・・・とか
約束してて忘れる・・・とか
「あれ、この部屋に何しに来たんかなぁ〜」て、自分の行動が訳分からなくなる・・・とか
・・・ないですか?

自慢じゃないけど、私、そんなん多いんです。

これって「物忘れ」に入るのか?
それとも ・・・こういうことが徐々に酷くなって、気が付いたらアルツハイマーになっているのか?

とにかく『〜消しゴム』と比べると、こちらのほうが切実でした。

診断を下す医師に及川光博なんですけど
彼のセリフに「人体は最初の10年を除いて、あとは滅んでいくだけなんです!!!」
て、いうのがあったんです。

ううわぁ〜、そうなんや〜(しむじみ)ってね。

それがね、これまたミッチーがお医者さんに似合ってるんです。
淡々と患者に接するんですが、佐伯が病名を知って錯乱した時に説得するシーンは力入りました。

他にも脇を固めてた人たちが良かったです!
クライアントの河村課長・香川照之
部下の袴田吉彦、水川あさみ、田辺誠一
上司の遠藤憲一
陶芸教室の先生・木梨憲武
妻の友人・渡辺えり子
それに陶芸の師匠・大滝秀治さん!

大滝さんは良いんですけど、ちょっとね〜
ラスト近くで佐伯が幻想に導かれるように山の中に入って行って、昔、自分が陶芸の師事を受けていたこの師匠とそこで再会するんですね。

あれがねぇ、ちょっと興ざめしましたね。

このお師匠さんもアルツハイマーを患ってたんですけど、あそこはいらんかったんとちがうかなぁと思うんですけどね。

それから、佐伯の病気が進行してきて自分が今どこにいるのか分からないというような状態になるんですけど
そういう時のカメラワークって、なんであんなに回して回してまだまだ回すになるんでしょうか。。。
もっと他の手法で主人公の心理を表す方法はないもんか、と。



当然、渡辺謙さんの熱の入った名演技が何より光っていた作品ではあるんですけど。

そこに妻役の樋口可南子さんの内助の功が、ピタ〜ッと絡み合ってですよ、これが実にナイスなベストカップルなんです。

病気を知って弱気になる夫の横に座って
「私がずーっといます!」
と優しく声をかけながら手を握るんですねぇ。

ここですよね!

もし、も〜し、万が一、自分の連れ合いがこうなった時、こういう言葉が出るかどうか。

映画ではもちろん実態まではリアルに描かれてなかったです。

実際はね、下の世話から何から、赤ちゃんより手がかかるはずです。

それより何より「徘徊」が始まったらこれは介護する側がものすっごく大変です。

身体は健常者と同じくらいに元気だったりしますからね。


そういった「現実」を描ききれていたかというと、そこまではなかったですね。
むしろ、その辺りをうまく避けていたようにさえ感じました。

結局、患者自身も、介護する側も、突き詰めての過酷さが伝わってこないところは残念でした。

それでもなかなか見応えのある作品でした。



| 映画 《ア行》 | 16:31 | comments(2) | trackbacks(8) | pookmark |
2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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| - | 16:31 | - | - | pookmark |
COMMENT
そうですか。。。
渡辺謙ってだけでもヒューマンって感じしますよね。
最近ホント物忘れがひどくって「明日はわが身」的な、人事じゃないような気がします。
ぜひ視聴したい作品です。
昔「恍惚の人」を観たんですが結構ショックでしたね。
あの作品は老人だったけど40代の働き盛りはキツイっすね。
私の主人がそうなら精神的にも肉体的にも耐えられかどうか自信ないですね・・・ってか自分なら怖いっ!


| toto | 2007/07/08 5:22 PM |
>totoさんへ
totoちゃ〜ん♪こんにちは!!!

確かに良い映画ではありましたけど、ラスト近くになって急に現実逃避的な感じがしました。

やっぱり「若年性」というのがキツイですよねぇ。
収入の面はもちろん、社会的にも排除されちゃうんですよねぇ。

>「恍惚の人」
未見ですねぇ。
テーマが重たそうですもんね。

この病気って治す薬が無いんですよね。
進行には個人差があるみたいですけど、発病したら人間としての尊厳も無くしますよね。

今、旦那がなっても怖いですし、我が身に降りかかっても、もっと怖いっすよねぇ〜。
せめて指先動かしたり、簡単な計算でもして前頭葉を活発にしときますかねっ♪
| なぎさ | 2007/07/08 5:36 PM |
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観逃した訳ではない、"私の頭の中の消しゴム"の二番煎じとの思いで見送っていた。けど、極めて切実で身近な現実感にこころ動かされずにはいられない・・ アルツハイマーの国内患者数は150万人といわれ10%は65歳未満の若年性という、脳が萎縮し
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| 長江将史〜てれすどん2号 まだ見ぬ未来へ | 2007/07/09 5:59 PM |
明日の記憶 ごめんなさい、あたしはまた、謙さんが、ハリウッド出演の合間に、片手間に撮った映画かと、、、自らがエグゼクティブ・ブロデューサー、気合い入っていたんですね。 監督 堤幸彦 若年性アルツハイマーと言えば、消しゴム ですよね。 でもあたしは、同
| 猫姫じゃ | 2007/07/11 8:58 PM |
いやな思い出や気まずい思い出。都合良く記憶を消せる消しゴムあったらいいな! と思った事ありませんか? この映画を見たら、そんな邪悪な考えが吹き飛んでしまいます。
| 映画や本を淡々と語る | 2007/08/19 11:18 AM |
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| 本のあしあと | 2007/10/03 9:28 PM |