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2007.04.18 Wednesday author : なぎさ

ジョゼと虎と魚たち



出演者全員の大阪弁がナチュラルやから、ほんまにスーッと入ってくる感じ!!!

ええわぁ! 

期待してなかったのに、ごっつい良かった〜♪

中でも目がクギ付けになった人が、この人↓

新屋(しんや)英子さん

「おばあ」のあの演技、スッばらしいやんかいさ〜!
おるでおるでぇ〜こんなお婆さん。
この人の演技を観れただけでもこれを観て良かったと思うわ。
原作が田辺聖子
て、言うてもこの人の作品て読んだことないから、このタイトル見たときも印象ではメルヘンっぽい映画なんかなぁ、て思ってました。

ところが実際、観てみるとものすごいストレートな表現の映画でしたわ。

なんせ主役の女性が足の不自由な障害者。
ほんでその人を面倒看てるのが、年老いたお婆さん。
そのお婆さんが、その彼女のことを「壊れもん」とかって言うわけ。
「壊れもん」て・・・。
その他にも「リアル障害者」とかって言うセリフもあったり・・・。

しかもその「おばあ」は車椅子ではなく、彼女を乳母車に乗せて早朝、散歩に出かけるんです。

アルバイト先の雀荘で「不気味なおばんがおるでぇ」みたいな噂を耳にした大学生の恒夫(妻夫木聡)が偶然にこの二人と出会った。

その時のセリフが面白い!

坂を転がって倒れた乳母車。
たまたま犬の散歩をしていた恒夫の背後に乳母車が倒れた。

坂の上から「おばあ」(新屋英子)が叫ぶ・・・

「にいちゃん みたって〜!」

この「みたって」っちゅうのは、なんとも言えん関西弁の言い回しやねぇ。

人に物事を頼むのに「〜したって」と他人事のように突き放して言う言葉!

その後、乳母車からいきなり包丁を振り回す女性が出てくる。
この女性は足の不自由な久美子(池脇千鶴)という人物。

おばあが言う

「久美子!その人はちゃう!」

その後、恒夫に朝ごはんを食べていけと勧めるおばあ。

恐る恐る口にしたその朝食の美味しいこと!
恒夫はいっぺんでこの家の朝ごはんの虜になったわけです。
とは言うても、おばあと差し向かえで食事せなアカンわけですけど・・・。

男の心を捉えるには、まず胃袋からと申しますように久美子は料理が上手やったんやねぇ。

「美味しいです。この出し巻き」恒夫が言う

「そらそうや、あたしが作ったんやから・・・けど、後でお腹痛なるかもしれんで。
 卵の殻に鳥のフンが付いとったからサルモネラ菌がはいってるかもしれん。」

こんな小憎たらしいことをヌカす女ですが、恒夫はそれからもこの家に来ては朝ごはんを食べるようになる。

タイトルにある「ジョゼ」は、フランソワーズ・サガンの小説に出てくる人物からきたもの。

そやけど、恒夫が久美子のことを「ジョゼ〜、ジョゼ〜」て呼ぶたんびに、なんかサブイボやったなぁ。

冒頭の女優さん新屋さんは大阪で生まれ、長年舞台女優として精力的に取り組んでおられます。
在日朝鮮人のオモニを題材にした一人芝居をロングランで演じておられたり、山田洋次監督の『学校』でもオモニ役で出演されるなどの実力派。

ところがもっと驚いたことにこの方は「仮面の忍者赤影」で魔老女役もされていたらしいです。
最新作は『パッチギ LOVE&PEACE』。
観たい!

障害のある女性を演じた池脇千鶴も関西出身。
妻夫木君とのベッドシーンなど、なかなか大胆な役どころを女優魂で演じてましたねぇ。

恒夫に想いを寄せる女子大生の香苗役、上野樹里ちゃんも関西出身ってことで、どなたもネイティブな関西弁。

他の共演者陣をみても
板尾創路、大倉孝二、荒川良々、それに関西TVアナウンサーの山本浩二と、真理アンヌが出てたのは笑いました。

恒夫とジョゼとの暮らしって、いったいなんやったんやろ?

恒夫はジョゼの境遇に同情してただけやったんやろか?
同情なんかで同棲してたとは思われへんねんけど。

静かに魚を焼くジョゼのシーンでこの映画は終わります。

監督は『黄泉がえり』のくだらなさに私は腰を抜かしかけた犬童一心
こちらは同じ人とは思えないくらい上出来!
さて『眉山』はどうでしょ。

誰からも突き放されても彼女なら生きていくチカラがありそうな気がする。
あんなに嫌がってた車椅子に乗って買い物していた彼女の後ろ姿を観て思った。





| 映画 《サ行》 | 14:56 | comments(10) | trackbacks(10) | pookmark |
2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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| - | 14:56 | - | - | pookmark |
COMMENT
この作品はケーブルTVで見ました!私も、お婆役のあの方、気にはなっておりました!何の作品か忘れたけど、オモニ役も強烈に印象に残ってて、てっきり本当に朝鮮の方だと思ってました!しかし、妻夫木君、かっこよい〜!我が息子もあんな風に成長してほしいけど心配で仕方がないかも…!いつの時代も男性の心を引きつけるには、やっぱり、お料理出来ないとダメですね!作るのは嫌いじゃないけど、気分にムラがあり何にも作りたくない時は、めっちゃ手抜きします!男性でも料理出来る人はポイント高いですよね〜!しまった〜!うちの旦那は何にも出来ないので、私が寝込んだら悲惨です。まぁ、そんな事はおいといて、私もジョゼの作った食事、本気で食べたくなりました。この作品は大阪弁やから味があったのかも…!私も大阪弁、めっちゃ好き!転勤でよそに住む事になっても、私のポリシーで大阪弁で通してきましたし、羨ましがられましたよ!アクセントの付け方が難しいそうです!札幌の教習所の先生に言われましたわ!関西人に産んでもらって本当に良かったです!
| 姫路の妙子でっす! | 2007/04/19 2:52 PM |
やっぱりよさそうやないですかー

コレねHDDに録ってありますねん。
楽しみやわ〜うふふ〜

私も手ぇ離されへん時に子供に本読んでて言われたときなんかよう使いますよー
ウチのダンナに「あ、ちょっとそれみたって〜」て。
でもコレおばちゃんぽいてエラい不評なんですわ(^^;)
| ヨッシー | 2007/04/19 6:28 PM |
この作品、公開になる時に、妻夫木くんと池脇さんが、上沼恵美子さんのトーク番組のゲストとして出演されていたんですよ。それを見て、原作を読んで、DVDになったときに思わず購入してしました(中古ですが)(^_^;)昨年末には、夜中に放送されていましたね。

池脇さんもすごかったですが、上野樹里ちゃんもなかなか濃いラブシーンを演じていましたよね。当時18歳くらい?!もっと若かった?その後のご活躍、こういう経験を経てのものかもしれませんよね。

>誰からも突き放されても彼女なら生きていくチカラがありそうな気がする。
同感です。
このチカラは、彼女の中にもともと備わっていたものかもしれませんが、おばあとの別れや恒夫との恋愛・同棲、そしてその別れなどもあって引き出されたのかな〜と思ったりもします。人間色々な経験を重ねることで強くなるという部分もありますものね。
| ぴー | 2007/04/19 9:57 PM |
>姫路の妙子さんへ
でしょ〜♪
あの女優さん、一度観たらもっすごいインパクトなので脳裏に焼きつきますよねぇ(笑)
以前、この方がオモニの一人芝居をされていた様子をチラッと観たことがありました。
新屋さんの舞台も観てみたい!!!
そそ、大阪弁ってやっぱり、生まれ育ったこの環境もエッセンスとしてありますよね〜。
子供の頃から吉本新喜劇を観て育ち、近所や親戚にも素人とは思えないようなコメディアンっぽい人がいて・・・みたいな、ねっ!
妙ちゃんのいとこさんなんか、プロやもんね☆
しかし他の土地へ行っても大阪弁を貫いたってスゴイよ〜妙ちゃん♪
関東の人とちょっと話しただけで東京弁になる人もいるやん。
それから男性も料理を少ししてくれる方が助かりますよねぇ。
ウチの父の時代は「男子厨房に入らず」なんて言われましたけど、今は夫婦で家事を分担するの理想ですよね。
なかなかそうはできないけれど。
| なぎさ | 2007/04/20 8:50 AM |
>ヨッシーさんへ
コレ、よろしおまんでぇ〜♪
結構、笑えるツボがありまんねん!

「〜したってぇ」て、日常生活でよく使うよね。
「〜したってぇ〜なぁ」とかって。
おばちゃんっぽいんかなぁ。
「〜しておくれやす」とかなら船場の商人にみたいでっけどねぇ(笑)
| なぎさ | 2007/04/20 8:55 AM |
>ぴーさんへ
ピンポ〜ン♪
これ昨年末の放映を録画して観たんです!
タイトルがなんか甘ったるい感じがしたんで、なかなか鑑賞する気にならなかったのですが。。。
そう〜、上野樹里ちゃんこんなことするかぁ〜って感じのラブシーンでしたね!
長澤まさみにはまだできないことかもしれません。
池脇千鶴ちゃんに至っては、あっぱれ!でした。
障害者を扱ったテーマなのに、変にキレイ事でないところが良かったです。
| なぎさ | 2007/04/20 9:00 AM |
わぁーーー、なぎささん、コレ、まだ、
観てなかったのーーー!?(笑)

いまTBさせてもらうのにちょっとマイ・記事を
読んでとても懐かしくて少し涙が出ました。
過去記事を、忘れた頃にこんな風にして再読できる
楽しみもなぎささんからいただいた気がしています。
コレ、とってもいい話でしたでしょ?
この頃のツマブキ君は、光っていたと思います。
「さよならクロ」もシンプルに良かったよ。

追伸。言うてなんですけど田辺聖子さんの書きはるのは
メルヘンじゃありませんことよ。(笑)
彼女は大阪のオトナのオンナから見たオトナの話を
巧みに書きます。
| viva jiji | 2007/04/20 11:20 AM |
>viva jijiさんへ
そうですねん!
タイトルはちょくちょく目にしてたんですが、本編を観るのはこれが初めてでして。

viva jijiさんもレビューされていたのですねぇ!
楽しみに拝見させていただきますよ〜。

自慢じゃないですが、私、田辺聖子さんの本って読んだことなくって。。。
ただタイトルを見ただけで「メルヘンかしらん」などと思ってしまったんです。
そうですかぁ、大人のオンナのお話なんですね。
今作は、彼女のお顔からは想像できないような繊細な作品でしたねっ。
| なぎさ | 2007/04/21 1:23 PM |
大、大、大スキな作品であります★
関西弁、最高デスヨネー★
全然違和感ありませんでした★
あのお婆には、ホントやられましたねぇ★
『パッチギ LOVE&PEACE』に出てるなんて知ったら、観るしかないですねっっ★
てか、アナウンサーのヤマヒロが出てたのには笑ろた★
この監督って「よみがえり」も撮ってたんデスネー
あれは、私も微妙やった覚えが・・・・
眉山は楽しみデス★
| addictm | 2007/04/23 9:00 PM |
>addictmさんへ
いつも会話を楽しむように関西弁でレビューUPされているaddictmさんには、よりツボな作品ですよねぇ〜。
映画やドラマでよくある違和感のある関西弁じゃなかったのも好感度UPでした!

そうそう、『パッチギ』もまだ私、未観なんですよぉ。。。
「ヤマヒロ」なんて呼び名をご存知なのもネイティヴ大阪人って感じですねっ(笑)

『よみがえり』の奇妙な監督だとは思えないほど、今作は丁寧な仕上がりでしたよねぇ♪
| なぎさ | 2007/04/24 9:03 AM |
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