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2007.01.06 Saturday author : なぎさ

日本の黒い夏 −冤罪−



1994年6月27日 
長野県松本市で起こった あの 松本サリン事件 をモチーフにした作品である。

死者7名 重軽傷者600名近くの被害者を出したあの事件である。

同時に、今では第一通報者だった河野さんが加害者ではないことも、誰もが知っている事実である。

しかし、この事件が起こった当時、誰もが河野さんを疑い、犯人だと思っていた。
いや、思い込まされていたのかもしれない。

この映画では
警察が初動段階で「犯人」と決め付けた相手だけを、限りなく追い詰めていく悪しき習性や

警察のリークだけで裏付けも取らず、あたかも真実のように報道し、世論を煽るマスメディアのずさんさ

その報道を、見事「頭ごなし」に真実と受け入れ信じ込む世論

これらの三角関係によって「冤罪」が生じ、加速し、ふくらみ、やがて「犯人」へと仕立てられてしまう怖さが描かれていました。

これは誰にでも起こりうる事なのかもしれません。

ご自分もサリンの被害に遭われ、その中毒症状で苦しむ中で参考人として事件解決に協力した神部さん(寺尾聰)でしたが、主治医から制限された2時間という事情聴取も無視され7時間にも及びました。

しかも自白を強要され「お前がやったんだろ!」「早く吐け!」と罵声を浴びせられる。
名目は「参考人」だが、実際には初めから「犯人」扱いだった。

映画は、高校生の放送部員・島尾(遠野凪子)らが、この事件に関するドキュメンタリーを作るという設定で、ローカルTV局へ話を聴きに来るという形で進んでいく。

彼女のインタビューに答えるのは、報道部長の笹野(中井貴一)、花沢(細川直美)、コージ(北村有起哉)、ノロ(加藤隆之)らであった。

正義感の強い笹野は、本社から配信される情報にも、部下たちに細かく「裏」を取れと命ずる。

一方、他局は視聴率狙いで、疑うことなく「決め付け報道」を垂れ流す。

「視聴率」ということにおいては、正義感の強い笹野とてTVマンとしては無視できない踏み絵である。
世論とは逆走する特番を組んだことで、スポンサーが撤退するという危機的状況に見舞われる。

それでも笹野の中では、どうしても神部を「黒」だと決め付けたくない 何か があった!

かく言う私も、当時は河野さんが加害者であると疑いの余地も無く信じていた一人である。
あの時点で、「そうではない」と考えるほうが難しかったかもしれない。
そのくらい「河野さん犯人説」は実しやかに報道されていたからだ。

最も驚いたのは
河野さんを犯人に仕立てながらも、この時点ですでに警察は、某カルト集団の犯行ではないかとの見方も持っていたということです。

にも関わらず、河野さんに「年越しのそばは食べさせるな!」などと息巻いて取調べを続けていたのです。

言い換えれば、結果論ではあるとしても、この時点であの教団への調べを深く起こしていれば、翌年に起こった地下鉄サリン事件は防げたのではないかとの懸念です。

中毒症の後遺症、人々からの強迫や嫌がらせ、警察の人権を無視した取調べ、マスコミからの執拗な追跡、加えて被害者である妻(二木てるみ)の看病。
これらのことを乗り越えた河野さんの精神力には、頭の下がる思いです。
その苦しみたるや、実際にこのような立場になった人でなければ分からないことですが、世論側の一人として「自分に何ができるだろう?」と考えた時

真実を求め、見抜いていこうとする「目」を持つことが大切だと感じました。

本編の中で神部さんが言ったセリフに
「神部がやっていない!と言うならやっていない!と言ってくれた友人がいました。
まだまだ人間は捨てたものではないと思いました。」
とありました。

この映画では、冤罪の怖さや、人権などの社会的な問題を提起しているのは当然ですが
もう一つ私たち観客に訴えたかったことが
「人間の絆の大切さ」
ではなかったでしょうか。



| 映画 《ナ行》 | 16:08 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
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