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2006.05.22 Monday author : なぎさ

ミリオンダラー・ベイビー



「自分自身を守れ!」

これがフランキー(クリント・イーストウッド)が、マギー(ヒラリー・スワンク)に言っていた口癖でした。

いろんな方のレビューを拝見していたので、内容はほぼ分かっていました。
それでも後半のシーンには衝撃を受けました。

ポール・ハギスによる脚本には、いつもさまざまな問題が含まれている。
貧困、家族の崩壊、人種差別、栄光と挫折・・・。

ボクサーを夢見るマギーは貧しい家庭に育ち、家族は“偽装”して生活保護を受け暮らしている。

フランキーは、一人娘とも“音信不通”になり、街の片隅で細々とボクシングジムを経営している。

そのジムで働くエディ(モーガン・フリーマン)は、ボクサーだったが現役時代に“挫折”。

とにかく、出てくる人たち全員が幸せそうではない、寂しい人たち。
現状に満足できず、悩みや不満を抱えた人たちばかり。
自分以外の周りは“敵”ばかり、とでも言うように・・・だから「自分自身を自分で守っていかなければ、倒されてしまうぞ!」という“防御”が必要なのかも。

「プロボクサーになりたい」と言って、なけなしの金を持ってジムに来たマギーという女性。
「オンナはお断りだ!」と、コーチを断ったフランキーだったが、彼女の素質を感じた彼は、やがて付きっ切りでプロボクサーへ育て上げる。


リングに上がれば全て勝つという、驚異の強さを見せつけるマギー。
まさに“飛ぶ鳥を落とす勢い”強すぎて対戦相手がいない。

貧しさにあえいでいたマギーが、気が付くとファイトマネーで母親に一軒家を購入するまでになっていた。
ところが母親はそれを喜ぶどころか、生活保護や医療保障を受けられなくなると言ってケチをつける始末。

やがてマギーは、対戦相手がいなくなった階級の一つ上のランクを目指し、“青い熊”と呼ばれるビリー(ルシア・ライカー)と対戦する。
・・・そして、最悪の事態が・・・。


マギーのリングネームだった“モ・クシュラ”。
これは、フランキーが独学で勉強していたゲール語だった。
意味は“愛する人よ お前は私の血だ
このゲール語というのは、アイリッシュの古い言語である。
きっとフランキーには、このアイリッシュの血が流れていたのだろう。


物語はフランキーやマギーではなく、エディの“目線”で進んでいく。
この三人の共通点は、家族と呼べる人がいないということ。
マギーも後半で、母とも縁を切ります。
孤独です。
皮肉なことに、それでいてこの三人がまるで“家族”のように見えてしまう。


フランキーの言葉で、もう一つ心に残った「ボクサーは自ら痛みを求める・・・。」
そこに生きている“実感”があるのでしょうか。

栄光と挫折を、光りと陰で表現しているのでしょうか、画面に暗い部分が多い。
『ミスティック・リバー』の時もそうでしたが、鑑賞後に何とも言えない後味が残る作品であります。
それでも観て損のない作品です。

これ、二日がかりで観たんです!
最初に観ていたらなんと、1時間ほど経過した時点でDVDが再生不能に!
プレーヤーの支障ではなく、レンタルしたDVDが原因でした。
交換してもらって無事に最後まで観たんですが、最初に止まったところは、ものすごく良いシーンだっただけに、中断したことが悔やまれます。。。


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| 映画 《マ行》 | 10:39 | comments(15) | trackbacks(18) | pookmark |
2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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COMMENT
なぎささん、こんばんは♪ご覧になったんですね「ミリオンダラーベイビー」マギーの家族に蹴り入れたくなりませんでした?(笑)
ちょっと可哀相な映画でど〜んと暗い気持ちになっちゃった映画でした〜
| TAKI | 2006/05/22 7:27 PM |
こんばんは。
家族のない3人が、まるで本当の家族のようでしたね。
確かに見て損はしない、良い作品ではあるけれど、こういうのは1年に数本観れば満足です。。。
レンタルDVD、たまにそういうことありますよね。(´ヘ`;)
ちゃんとチェックしておいて欲しいものです。
| shake | 2006/05/22 11:43 PM |
衝撃的な展開の作品ですよね・・・
もう後半は胸が苦しくなって大変でした。
涙で前が見えなくなるくらいだったかな。
今でも鮮明にいろいろなシーンが蘇る映画です。
| ジュン | 2006/05/23 12:51 AM |
>TAKIさんへ
観ました〜やっと!
私の家から映画館は近いのですが、レンタル店が遠いという場所にあります。。。
なので、新作の2泊3日はチト厳しいわけです。
ですから7泊8日になるのを待って待って、レンタルになるため遅くなっちゃうんです〜。

マギーの家族!
ありゃ最悪ですなぁ〜!
あのオカンは母親として失格ですよ〜。
また、それに輪をかけるように妹やらそのダンナやら。。。

でも、ヒラリー・スワンクも貧困な生活をしていたんですよね。
子供の頃はトレーラー・ハウスだったとか。
マギーといい、スワンクといい、そのハングリー精神がビッグになる活力だったんでしょうね!


>shakeさんへ
そうですよね〜、この手の作品が続くとブルーになりそうです。
なのにアタシったら、この後、数本続けてやり切れない作品をチョイスしてしまいました(泣

まったくそうです!
「レンタル店よ、DVDのチェックを怠るな!」と言いたいです(怒
初めからダメならまだよかったのに、ちょうど良い所で再生不能になって、ものすごく不完全燃焼で気持ち悪かったんですよ(笑


>ジュンさんへ
おおよその結末を分かっていながらも、あのシーンには絶句しました。
それにしても、ヒラリー・スワンクはこういう役が上手いし、合ってますねぇ〜。
ボクシングの特訓、受けたんでしょうね。
スタイルが、様になってましたものね!
| なぎさ | 2006/05/23 11:55 AM |
こんにちは〜、なぎささん。僕は映画館で観ましたよ〜。いやぁすごくやりきれない暗い気分になりました。ミスティックリバーも後味悪かったですよね〜。ホントこういう映画は年に数回にしたいものです。昨日は試写会で「トランスポーター2」というアクション映画を観たんですけど、「ミリオンダラーベイビー」と極端に違って爽快な気分になりましたよ。ハッピーエンドの映画をもっと観たいなぁ…。
| Kaichang | 2006/05/23 2:32 PM |
>kaichanq
こんにちは〜♪
そ〜そ〜、こういう後引くような映画は、観る時に体調を考えないといけませんね!
凹んでる時に観たら最悪ですもん。。。
イーストウッド監督は、こういう題材が好きですよねぇ〜。

ところで、kaichanqさんは『トランスポーター2』をご覧になったのですね!
ベッソン監督が脚本を手がけた作品ですよね。
改めて今、チラシを見たらマシュー・モディーンなんて懐かしい顔ぶれが・・・。
なるほど〜痛快アクション系ですね!

私も先日、試写で『GOAL!』を観たのですが、サッカー音痴の私でも楽しめましたよ♪
サッカーがお好きなkaichanqさんなら、きっと面白いと思いま〜す☆
| なぎさ | 2006/05/23 3:13 PM |
こんばんは♪
見終わった後は何とも言えない気持ちになりますね。
結構いろいろと考えてしまいました。
でも重い話ですが観て損はないですよね。

DVDの再生不良は残念でしたね。
私もありましたよ!折角感情入って観てたのにッ
| ゆかりん | 2006/05/23 7:52 PM |
「トランスポーター2」を試写会に観に行く時にいろいろあって憂鬱だったんですけど、憂鬱な気分も吹っ飛んで救われましたよ。こんな憂鬱な時に「ミリオンダラーベイビー」みたいな映画観たら辛いですよね。「トランスポーター2」はへこんでる時に観ると良い痛快な映画です♪ありえない展開に思わず笑ってしまう映画でしたよ。その勢いで今日、「トランスポーター」の一作目をレンタルしてきました。「ゴール」は面白そうですね♪もうすぐワールドカップが始まるので、サッカー熱が熱い今日この頃に勢いで観ちゃおうかなぁ。
| Kaichang | 2006/05/23 9:46 PM |
>ゆかりんさんへ
映画の結末って、とっても大事ですよね。
ハッピーエンドで終るか、そうでないか。
これはまさしく、ドーンと黒い雲が垂れ込めたようなラストでした。
その中で、フランキーの娘が戻ってきた様子が最後にチラッとありましたよね。
それで初めて、この娘さんにエディが語って聞かせてたんだと分かりました。

「モ・クシュラ」の意味に込められた言葉は、きっとフランキーの娘に贈る言葉だったんでしょうね!
観終わってからのほうが、いろいろ考えてしまう作品ですね。

DVDの支障、ゆかりんさんもありましたか。
そうそう、気持ちがグーッと入り込んでる時に、プチッと切られたら、悔しいの何の!



>kaichanqさんへ
今の自分の気分で作品をチョイスするのは、絶対に必要ですよね!
ちょっとブルーになってる時は、スカーッとできる、笑えたらなお良し!の作品を選ぶべしですね♪
『GOAL!』はスポーツファン、サッカーファンの方なら絶対に楽しめる作品に仕上がってますよ☆
最終章は、実際のワールドカップと平行して撮影されるそうですし。
臨場感タップリだと思います!!
| なぎさ | 2006/05/24 8:02 AM |
TBありがとう。
本当にこの3人の擬似家族のほうが、ほんとうの家族より血が通っているところがありますね。
| kimion20002000 | 2006/06/09 12:22 PM |
>kimion20002000さんへ
いつもありがとうございます!
ひたすらもの悲しい作品でした。
この三人に共通する「孤独」が、一層悲しみを誘いました。
| なぎさ | 2006/06/10 9:05 AM |
なんともやりきれない後味・・
けれども『ミスティック・リバー』のとは全然違う感じでした

三人の孤独。
スクラップが誰に語っているのか・・ラストでまた家族というものの大切さが重く感じました。
| D | 2006/07/31 8:26 AM |
>Dさんへ
消化不良というか、不完全燃焼というか、不発というか、またしても「嫌らしい終り方」でした。

>孤独
これなんでしょうね、監督の言わんとするところ。
ほんとに寂しい三人が孤独を癒しあっていたかのようでした。
| なぎさ | 2006/07/31 4:35 PM |
古い記事にTB失礼致しましたm(__)m。
封切りのころ観ていたのですが、ようやく記事にいたしました。
凄い作品です。私がフランキーの立場だったら、同じ事をする勇気があっただろうか・・と、自問自答してしまいます・・。
しかし、素晴らしい映画です!!

| ひきばっち | 2008/12/17 8:19 AM |
>ひきぱっちさんへ
こんにちは〜♪

イーストウッドの作品って心の奥にズッドーンとくるものばかりですが、その中でもこれは極めつけでしたね!
観る側の精神状態によっては耐えられなくなりそうでした。
| なぎさ | 2008/12/18 8:18 AM |
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