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2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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2006.04.05 Wednesday author : なぎさ

オアシス




この方→ムン・ソリさんという女優です。
32歳、健康な身体の女性です。
でも、本編で彼女は“重度脳性マヒ”の身障者を演じています。
そう、“演じている”のです。
それは分かっていても、一瞬、演技では無いかも・・・と思ってしまう。
ここまでくれば女優の域を超えて“職人芸”だ。

韓国では身障者は隔離され、健常者と関わることはほとんど無いのだそうです。
とても閉鎖的な実状に驚きました。
本編でも、ムン・ソリ演じる身障者の女性が、レストランに入ると店員にあからさまに嫌な顔をされ、適当な理由をつけて店から追い出されるというシーンがありました。

さて、この女性は兄夫婦に“置き去りにされます”。
兄夫婦は身障者用の真新しいアパートに、さっさと引っ越します。
名義だけは彼女の“名前”を使って・・・。

彼女の名前はコンジュ。
“姫”という意味があるのだそうです。

彼女の面倒は、隣の部屋の奥さんに謝礼金を渡してやってもらうことに。
たまに兄が顔を出す程度。
しかしコンジュは重度の脳性マヒです。
自分で出来ることはほんのわずか。

一方、刑務所を出所したばかりの男がいます。
この男、家族も手を焼くどうしようもない人間。
ひき逃げ事故を起こして服役していた。

この男の名前はジョンドゥ。

ある日彼は、ひき逃げして死亡させた清掃員の家を訪ねます。
一言、家族に謝りたかったのです。

その家にいたのは・・・コンジュでした。
そう、彼女は被害者の娘だったのです。

それから、このどうしようもない男と障害を持った女性の交流が始まります。


ジョンドゥを演じるのは韓国の個性派俳優ソル・ギョング
うまい!
無条件にうまい!
少しオツムの弱い、落ち着きの無い、いい加減で、ずるがしこい、だけどどこか憎めない、そんなジョンドゥをサラリと演じてしまっている。
本作の直前に撮った『公共の敵』で、20キロも体重を増加させたという彼が、ここでは20キロ減量して臨んでいる。
役によって豹変する彼のことを“カメレオン俳優”とも言うらしい。

しかし、それをも“上回る”ムン・ソリのコンジュは、強烈なインパクトで迫ってくる。
題材が重たいにもかかわらず、なぜだかさほど雰囲気は重くない。
2時間10分の長さも気にならないほど、二人の世界に引き込まれていく。

ムン・ソリはこの役をするにあたって、二人の身障者の女性と友達になったそうだ。
日常の生活を共にし、この病気を演じる心構えを構築していったと言う。
それでも健常者がマネてする身障者には、かなりの負担がかかる。
彼女は撮影の間に3回も病院に運ばれたそうだ。
突然、首が動かなくなったり、全身が硬直したりと、まさに命がけの演技。


身体もさることながら、私が驚いたのは彼女が作る顔!
この役をするにあたっては、女優としてマイナスになるかも・・・と周囲から言われたというのもうなずける。
だって・・・上の画像とは想像できないほど“変貌”しているのだ!

本編の中で、時々コンジュが健常者になる時がある。
もし自分に障害がなければ・・・というコンジュの気持ちの表れなのでしょう。

夜になると木の影に怯えるコンジュ。
そんな彼女にジョンドゥは優しく歌ってあげます。

彼女を連れ出して、外の世界を見せてあげるジョンドゥ。

自分の家族にも、彼女を紹介します。

でも、どこへ行っても奇異な目で見られます。
疎ましく扱われます。

だけど、恋人同士なら普通のことをしてるだけなんです。
なのになぜ周囲はそんな視線を向けるのだろう・・・。

私だって人間よ!オンナよ!
お化粧もしたい!
恋愛だってしたい!
好きな人とSEXもしたい!

そんなコンジュの心の声が聞こえてきそう・・・。


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| 映画 《ア行》 | 05:52 | comments(11) | trackbacks(11) | pookmark |
2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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COMMENT
こんにちは!
トラバ狙い撃ち☆ありがとうございました!
感想を読ませていただいて、それだけで、じっわ〜と涙が出てくるので、もう、ホントどうしようもありませんよね(笑
素晴らしい作品です!
障害者も健常者と変わらない心と気持ちがあるのだということを自然と見せてくれる演出に大泣きしました。
何度繰り返しても泣ける作品です(T_T)(T_T)
| ゆきち | 2006/04/05 6:14 PM |
またまた、観たくなる作品を紹介していただきました〜♪

この俳優さん、観たことある!!
何に出てましたっけ??
う〜ん・・

| D | 2006/04/06 12:26 AM |
>ゆきちさんへ
こちらこそTB返しとコメント頂きありがとうございました!
ほんとです!障害を持っておられても、心は私たちと同じということこの映画で分かりました。
ムン・ソリさんの体当たり演技は観ている間、それを訴えかけていたようにも感じます。


>Dさんへ
Dさん、ぜひご覧になってみてください。
ムン・ソリさんは『ペパーミントキャンディー』と『大統領の理髪師』『誰でも皆秘密がある』(←確かこんなタイトル)などの作品に出演されていますが、私は本作を観るまでは知らない女優さんでした。
彼女の痛々しいまでの演技は必見です!
| なぎさ | 2006/04/06 5:39 AM |
今となっては邀撃も若干薄れたけれど、あたしもこの作品でムン・ソリを観た時は重度の障害者を家族の了解も下、ドキュメンタリー風にカメラで追いかけたのかと思ってました・・彼女が健常者に変わるシーンは似た女優さんを起用したのかとも・・この作品の情報を収拾した時は、もぉ〜!あれは女優だんだったのか!驚きを超えて仰天!こんなんされたんじゃあ、相手役のソル・ギョング、やりがいがあったのか、はたまた怖気づいたのか・・世界の映画界でここまでやった女優ってもしかして彼女だけかもですね・・軽度の知的障害者を扱った作品はいくつか見てるけれど、ここまでののは・・ねぇ・・何ヶ月もスル〜していたスッポンポンのムン・ソリ、ようやく観ました。一度は観てみたいと思っていたけれど、一回で充分(笑)
| グロリア | 2006/04/06 11:49 PM |
>グロリアさんへ
本作は何気に観ると、かなり衝撃を受けるだろうし、ドキュメント作品と思ってしましますよね。
私は他の方のレビューで、ムン・ソリさんがかなりの演技をしている作品ということだけは知ってましたが、それでも部屋に残され手鏡とたわむれる彼女が出てきた時は驚きました。
あの表情、あの手足、首の筋・・・どれも演技以上のものでした。
完全にソル・ギョングも食われちゃってましたね。
それでもギョング!
このムン・ソリ相手にここまでの存在感は素晴らしい!
しかし彼の演じた男はいったい優しいのか、腹黒いのか、気配りが出来るのか、常識が無さ過ぎるのか・・・つかみどころのない人だったように思います。
| なぎさ | 2006/04/07 5:55 AM |
観ました!!!

なぜか、観たと思っていたこの作品
実は以前、たぶんこちらで上のコメントを書いた後だと思うけれど
レンタルで借りてきたのに観れないまま返してしまっていたのです(すごくオバカ)

今回、あのコメントで(太王四神記)
観ることができました!
いやもう、本当に素晴らしい♪
オミゴトです

二人の俳優の素晴らしい演技
上のコメントの時にはまだ韓国の作品を見ることが少なかったのでわかりませんでしたが
その後『シルミド』も見ました
これは、あまりにも衝撃的で記事に書けずじまいです。。。

こうやって、見逃して損してたなぁ〜という作品に再び出逢えて嬉しいです!
なぎささん、ありがとうございました〜〜〜!!
| | 2008/02/03 5:20 PM |
>Dさんへ
ご覧になられたのですね!!!

衝撃的でしたでしょ〜これは。

>二人の俳優の素晴らしい演技
ほんとにねぇ、もぉここに尽きますよね!!!
もちろんこの難役を演じきったムン・ソリさんは言うまでも無いですが、相手役のソル・ギョングさんも素晴らしかったですよね。

こういう作品を観ると、韓国映画界の層の厚さを感じますよねぇ。
日本でもし、こういう作品を撮るとしたら・・・いったい誰が・・・って名前が出てこないですもん。

『シルミド』も観られたのですね!
あちらも、胸に迫る熱い作品ですよね。

いぇいぇ〜、そう言ってくださるだけで私も嬉しくて、逆にDさんに感謝しちゃいます♪

まだまだ韓国映画には素敵な作品ありますからご覧になってみてくださいねっd(^ー^)ゞ
| なぎさ | 2008/02/04 8:27 AM |
『潜水服は蝶の夢を見る』のレビューで『オアシス』のコメントがありましたので、寄らせていただきました。

本作の主人公2人は凄い演技でしたね。
思い出しました。
| erabu | 2009/01/15 10:37 PM |
>erabuさんへ
おぉ〜っ!
こちらへもお立ち寄り頂きありがとうございます♪

>本作の主人公2人は凄い演技でしたね。

ほんとに凄かったですよね!
も、演技を超えてましたからねぇ。
韓国映画の底ヂカラを感じる作品でした。
| なぎさ | 2009/01/16 8:56 AM |
こんばんは,古い記事にお邪魔します。
凄かったですね,この作品。
おっしゃるように,ソル・ギョングさんのカメレオンぶりもすごいけど
ムン・ソリさんの女優魂には脱帽です。
身体の動きもすごく大変だったと思うけど
あの表情ねぇ〜〜,ほんとに障害があるとしか思えませんでしたもん。
韓国って,障害者が隔離されてるから
理解が深まらないし,奇異な目で見られるんでしょうね。
その点は日本は少し進んでるな,って思いました。
| なな | 2009/02/21 11:48 PM |
>ななさんへ
こんにちは〜ななさん♪

韓国の俳優陣の層の厚さに驚かされる作品でしたね!
これだけの演技をする女優さんってなかなか日本にはいない気がします。
ムン・ソリさんまさにカラダを張った迫真の演技でした!

韓国って障害者を隔離するんですね〜。
これを観るまで私は知らなかったんですが、その点では日本のほうがオープンですよね。
| なぎさ | 2009/02/22 2:09 PM |
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