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2006.03.10 Friday author : なぎさ

イン・アメリカ/三つの小さな願い事



監督のジム・シェリダンの自伝を映画化。
実の娘たちが脚本を書いています。

また、姉妹を演じているのも本物の姉妹という珍しい設定。
この姉妹の演技がとてもピュアでさり気なく、心打たれた。


父親のジョニーはシェリダン監督自身なわけだが、これを演じたイギリスの実力派若手俳優パディ・コンシダインが、これまた素の演技で光ってる。

『マイノリティ・リポート』でプールに浸かってたプリコグ役のサマンサ・モートンがお母さんのサラを演じる。
ベリーショートヘアーにしたS・モートンが、表情豊かに喜怒哀楽をメリハリつけて見せてくれる。

この一家は、アイルランドのダブリンからカナダを経由してアメリカに移住して来ます。
場所はニューヨーク。
少し前に、幼い息子を亡くしていました。
悲しみを抱えたまま、夢と希望を求めてやって来たニューヨーク。


アパートはオンボロ、住人はジャンキーと女装のオカマ。
ママのサラ(サマンサ・モートン)は教師の口が無く、やむなくアイスクリーム店で働く。
パパのジョニー(パディ・コンシダイン)は、売れない役者。
オーディションを受け続ける日々。

やがて季節が変わりニューヨークでの初めての夏。
一家は“湿気”という言葉を体感する。
・・・クーラーも無い生活。

そんな生活状況なのに、ある日一家は夜店に並んでいた「E。T。」の人形を目にします。
次女のアリエル(エマ・ボルジャー)がその商品の人形を欲しがります。
パパは、テニスボールを穴の中に入れるだけの簡単なゲームに、すぐゲットできるだろうと挑戦するのです。
1球、2球・・・5球・・・あと1球が入らない!

徐々に本気モードになるパパ。
あと1球のためにどんどん大金をつぎ込んでいきます。
観てる方は“もうこのくらいで止めておいたら?”と、思わず叫びたくなるくらい。
・・・とうとう、家賃にと、ママが置いていたお金までも・・・。
ここなんです!ママは止めない!
いや、むしろママの方がけしかけてる!

夢と希望に胸膨らませてやって来たニューヨーク。
でも、この一家に何一つ良い事はなかった。
“だけど諦めない”という意志の表れだったのでしょうか。


最後に賭けた一球が、吸い込まれるように穴の中へ・・・。
願いが叶った瞬間だった!

でも、この“奇跡”は長女クリスティ(サラ・ボルジャー)の“強い祈り”で成し得た成功・・・だったと彼女は密かに実感するのです。

表面的には、穏やかで幸せそうな一家ではあるのですが、それぞれの心の中には、いつも2歳で亡くなったフランキーのことが暗い影を落としています。

ハロウィンの日。
ママの手作りコスチュームで仮装した姉妹は、アパートの部屋を「トリック・オア・トリート」と言いながらドアを叩いていきます。
故郷のアイルランドでは、お菓子を貰うという習慣が無かったようです。

“KEEP OUT”と書かれたドアを叩く姉妹。
その部屋にはマテオ(ジャイモン・ハンスゥ)という男が住んでおり、彼はアーティストだが時おり大声で叫び、部屋に閉じこもったままの人間だった。
住人から恐れられていたこの男の部屋のドアを叩き続ける姉妹。
男は怒り心頭で、ドアを開けた。

このマテオという“叫ぶ男”との出会いが、この一家に思いがけない奇跡と希望への再生をもたらすことになる。

時おり長女クリスティの趣味である、ビデオ撮影のカメラ目線の映像になる。
貧しいけれど心満ち足りた一家の生活が映し出される。
クリスティが学校の舞台で歌う『デスペラード』とオーバーラップされながら。

やがて、新しい命を宿す母のサラ。

なのに、父親は息子の死から、自分はゴーストのように存在しない人間だと嘆き、母親はあれ以来自分は幻想の世界にいるとつぶやく。

我が子を失うということは、両親にとって果てしも無く悲しく、奈落の底より深い失望なのだろう。

シェリダン監督は『マイ・レフトフット』で重度の脳性小児マヒに冒されたアイルランド人画家、そして小説家でもあるクリスティ・ブラウンの半生を描き、『父の祈りを』では、爆破テロ容疑で逮捕された息子が無罪を勝ち取るまでの父と子の絆を描いた実話を撮った。

どちらも素直に感動した作品だった。
それは、人間の弱さと、家族という単位が持つチカラをひしひしと感じたから。
そして、本作では自分自身の半生を通じて更にそれらを教えてくれた。

どんな状況下でも希望を失わず、家族が団結していけば、再生できる、立ち上がれる、進んでいけるんだということ、もう一度この作品で教わった気がします。


愛くるしい姉妹の演技をぜひご覧下さ〜い♪


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| 映画 《ア行》 | 09:20 | comments(7) | trackbacks(7) | pookmark |
2009.05.25 Monday author : スポンサードリンク

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| - | 09:20 | - | - | pookmark |
COMMENT
小品ながら、いつまでも心に残る名作と思います。
「マイ・レフトフット」のDVD、先日買ったばかりです!
再見したくてウズウズしてるのですが、その前に観たいのが“山積み状態”(笑)また、また、その前に映画好き仲間が電話してきて「“ホテル・ルワンダ”観た?“クラッシュ”どうだった?」と、やいの、やいの言ってくるしー。
ああ、そうだ!
↓のナルニア関連ですが、なぎささんはティルダ・スウィントンは初物ですか?彼女はあの「ザ・ビーチ」の後半登場する女首領みたいな役の女優さん。去年公開のユアン・マクレガーとシッポリ暗〜い内容で共演してた「猟人日記」にも出演してました。カルト映画の女王と言われた時代もありました・・・。不思議な魅力のある役者さんです。
| | 2006/03/10 10:26 AM |
アレ??名前が印字されてない!
↑のは、vivajiji、でございます。
| viva jiji | 2006/03/10 10:29 AM |
>viva jijiさんへ
これを観たら『マイ・レフトフッド』を、また再観したくなりました。
特典映像のシェリダン監督が、人柄の良さそうなおじさんで、子役の子たちにも優しそうに演技指導してました。

なるほど〜、私も観たい作品がザクザクあるんですぅ、どうしましょ!
1日に観賞できるのは、せいぜい2本が限界。
独身の頃は、限りなく観てましたけど、主婦はそうもいきませんねぇ。

T・スウィントンさんは初めてでした!
今度、人間の役をしてる彼女を観てみたいです。
| なぎさ | 2006/03/11 9:16 AM |
わぁ〜、懐かしい作品をありがとうございます。
子供達が結構逞しいですよね・・
最後の願いごとが・・もっ!泣けるぅ〜〜〜
幼子の感性にじっくり耳を傾けよう・・とは
よく言ったものです(?)すまない持論です。
メイキングでおしゃまな妹ちゃんのコメントが可愛かった。
↑でvivajijiさんがおっしゃってる「ビーチ」の女首領、「ビーチ」では彼女のことが一番印象に残っていた、っというより、レオとあの、ナニをするシーンが頭から離れず、エッチなんです(笑)あの女優さんが「ナルニア」の主役なのですね・・・DVDになってからにしまっす。
| グロリア | 2006/03/11 11:26 PM |
>グロリアさんへ
本作で一番しっかりしてたのは、あの長女のクリスティかもしれませんね!

妹役のエマちゃんもホント可愛い!
特典映像の監督さんとやり取りを見たらほ〜んとキュートでした♪

そうなんだ!レオさまと・・・。
T・スウィントンって普通にメイクしたら一層キレイでしょうね。
「ナルニア」の魔女化粧でも十分美しかった!
| なぎさ | 2006/03/12 7:49 AM |
デスペラード♪
もともと知っていたけれど、この作品を観たあとにまた聞きなおして、口ずさむ曲になってしまいました・・

どの役者さんも、見事にはまっていたと思いました!
| | 2006/03/18 10:24 AM |
>Dさんへ
実の姉妹が書いた脚本を、実の姉妹が演じるという、極めて珍しい作品でしたね。
しかも実の父親で監督の話し!
ジャイモン・フンスー演じた叫ぶ男みたいな人、ほんとにいたんでしょうか?
見かけとは正反対の心優しい男性でしたねぇ。

「デスペラード」はカーペンターズのも、イーグルスのバージョンも好きです♪
| なぎさ | 2006/03/18 5:14 PM |
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| blolog〔ブロログ〕 | 2006/03/10 10:38 AM |
原題:In America  −フランキーの・・・願いごと?− 家族の葛藤、そして身近な生と死が・・・作られ過ぎず自然な形で描かれ、さらなる感動を覚える。特に印象的なのはミステリアスなマテオ(シャイモン・フンスー)の登場と物語で重要な位置を占めるクリス
| 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜 | 2006/03/15 8:51 PM |
タイトル: イン・アメリカ/三つの小さな願いごと IN AMERICA 監督は『マイ・レフトフット』『父の祈り』などのジム・シェリダン。 脚本は自らが2人の娘と共作している サマンサ・モートン、バディー・コンシダイン 【ストーリー】 新天地を求めて
| 映画を観よう | 2006/03/18 10:27 AM |
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